第5期受講生インタビュー〈12〉 | 京都大学ELP
京都大学エグゼクティブリーダーシッププログラム

第5期受講生インタビュー〈12〉

2020年11月16日 翻訳サービス業 取締役

粟野:前期、後期と受講していただきましたが、その中でも特に印象に残った講義を教えてください。

受講生:杭迫柏樹先生土井隆雄先生です。杭迫先生は85歳を迎えられる現在も朝4時から墨を擦り、揮毫されています。ご自身に問い続け、道を探求し続けられる生き様に大いに感銘を受けました。

粟野:揮毫される映像を講義の中で見ましたけれど凄まじい気迫がありましたね。

受講生:その気迫が人間性として表れていると思いました。

粟野:講義では座右の銘をお書きいただきましたが、実際にご指導いただいていかがでしたでしょうか。

受講生:この日のために「群れない、慣れない、頼らない」という言葉を用意していました。先生がお手本を書いてくださったのでそれを見ながら無心に書きました。先生から最後に「良い字ですね。」と褒めていただきすごく嬉しかったです。レポートのコメントには「綺麗な字より良い字がいいですよ。それは人間性がにじみ出てくるから。」というお言葉をいただいてぐっときました。

粟野:確かにぐっとくる言葉ですね。それでは、土井先生の方はいかがでしたか。

受講生:土井先生はゆっくり丁寧にお話をされ、私たちからの質問にもしっかりと受け止めてからお答えいただきました。ご自身の経歴を自慢するわけでもなく、とても落ち着いておられ、バランス感覚も優れていらっしゃるようにお見受けしました。このような方は今まで会ったことがないくらい凄いと、見習わないといけないと思いました。

粟野:ELPプログラム全体としての印象をお聞かせいただけますか。

受講生:人間が生きる社会というものが、科学や医学、物理学、憲法といった様々な学問で成り立っていることを改めて認識できました。禅や哲学、宇宙の講義を通じて、人間の不思議さや、生きるとはどんなことかという人間そのものへの問い、さらに自分自身への問いを深める機会となりました。

もうひとつは、「本物」ですね。本物の知恵、本質にたどり着くプロセスを経験できました。仕事や肩書に関係なく一つの課題について受講生同士がお互いの意見を出し合いリフレクトできたことが良かったです。

最初の頃は考えを深めることを難しく感じていましたが、学んだことを吸収し、何を質問するかを考えることによって、考える練習ができたことは大きな収穫でした。

粟野:このような経験はこれからのお仕事にどのように活かせるでしょうか。

受講生:社内でリーダー育成、後継者育成を行っていますが、何がコアな問題なのかを考えられるようになりました。問題点を洗い出し、より的確な意見を出せるようになりました。採用の時も人を見極められるようになったような気がします。

粟野:最後にこれから参加される方にぜひメッセージをお願いします。

受講生:コアを考えるトレーニングができるという点で、人を指導する立場にある方は是非受講されたら良いと思います。また、先生からのメッセージを是非受け取ってほしいですね。次々と新しい情報が入ってきて塗り替えられますが、何が本当に大事な情報かを見極める力が一番大事だと思います。ELPはその力が身につく訓練の場です。

粟野:ありがとうございました。これからもぜひモデレーターとしてぜひお越しください。これからも引き続き色々と参加していただけたらありがたいです。どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

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