2020年6月20日(土)から7月18日(土)までの約1ヶ月間、「ELPオンライン」の講義が行われました。
全国各地、そしてアメリカから29名の受講生たちが、水曜日と土曜日にオンラインで集いました。
「先の見えない時代に、どのような問いを立て、行動すべきなのか」をテーマに選ばれた全11講義。どの講義にも、その根底には本質を問うことの大切さがありました。
6月24日(水)に行われた、京都大学総長・山極壽一教授の講義『コミュニケーションの進化と未来社会』では、新型コロナウイルスの災禍に見舞われた現在、どのような社会を構築すべきか、人類の歴史を辿りながらその道標を示していただきました。
7月18日(土)の京都大学大学院理学研究科・森和俊教授の講義『「小胞体ストレス応答」の解明に向かって』では、困難な状況に立ち向かいながら研究を続けられた森先生の姿勢を知ることで、このコロナ禍にある私たちがどのような視点にたち、どのように対応すべきかを学びました。
毎回の講義後には、5名ごとに分かれてグループディスカッションが行われ、講師へ投げかける1つの問いをまとめる作業をしました。
グループディスカッションの後の全体ディスカッションでは、各グループから講師へ直球の質問を投げかけ、講師がひとつひとつに丁寧に、真摯に答えてくださいました。ELP委員長・山口栄一特任教授(産官学連携本部)、桑島修一郎特任教授(産官学連携本部)がモデレーターを努めてくださいました。
講義、グループディスカッション、そして全体ディスカッションを通じて、講師と受講生、受講生同士の活発な交流が生まれました。話し合いの中でそれぞれの問題意識が明確化し、また新たな問題が立ち現れる。常に問い続けるという姿勢を学んだ1ヶ月でした。
オンラインだからこそ実現した地域を超えた繋がりは、講義終了後も続いています。受講してくださった皆さん、どうもありがとうございました。