第8期 受講生インタビュー〈8〉 | 京都大学ELP
京都大学エグゼクティブリーダーシッププログラム

第8期 受講生インタビュー〈8〉

2023年7月15日

金融機関 部長代理

 

粟野:特に印象に残った講義を教えてください。

受講生:山本淳子先生の「『枕草子』と『源氏物語』の誕生」と、平川佳世先生の「西洋美術の革新者たち」の講義がとても印象に残りました。文学も芸術も、これまではあまり関心がありませんでしたが、その時代、その場所に作品が生まれたことを必然として捉えて、その背景にどんな宗教、政治、経済、思想があったのかを探究する学問的アプローチに感銘を受けました。現代においても、 例えば1つのルールを作るときに、どういう背景、思想があるのかを考えなければならない。そういった実践に繋がると思います。

千玄室先生から、戦後日本の復興のためには経済と文化の2つが大事だというお話をいただいた時に、 文化とは何か、自分の感性とは、審美眼とは、ということがずっと引っかかっていました。しかし、平川先生の西洋美術の話を聞いた時に、自分の感性を鍛えることについて深く考えることができ、ひとつの答えを導くことができました。

受講生インタビュー

 

粟野:ELPプログラム全体の印象はいかがでしょうか。

受講生:一言で言うと、すごく楽しかったです。様々な先生方も素晴らしいですし、本当に幅広い年齢、所属、バックグラウンドの受講生のみなさんと喧々諤々と議論ができる。そういう場にいられて、楽しかったですね。

 

粟野:ELPの学びが、ご自身の今後の仕事や人生にプラスになるところはございますか。

受講生: 十数年、同じ会社で働いている中で、自分の考えが組織に同質化してしまっている感覚があり、勉強するにしても、 いわゆる資格試験の勉強、点を取るための枝葉の部分の勉強はしているのですが、幹の部分ってどうやったら太くなるのだろうと思っていました。そんなとき、ELPプログラムはすごく面白そうだなと思って、手を挙げたんです。実際に講義を受けると、 幹は急には太くならないんですが、根の部分が深く広がっていると感じることがあります。風景を見ても、新聞を読んでも、今までと違う記事に目が止まったりする。そういうところが、いずれ将来、自分の幹の部分を太くするのかなっていうのが思っていて、それは生涯きっと役に立つと思います。

粟野:わかりやすくこの構造を表現していただいてありがとうございます。最後に、これから参加される方にぜひメッセージをお願いします。

受講生:僕はこのプログラムに感化されてしまっている人間なので、受けない理由があるんだっけ、という感覚で、周りの人全員に勧めたいです。周りの人がみんなこのプログラム受けていたら、世の中ってもっと楽しくなるし、仕事もはかどると思うんです。もちろん大変な部分はありますが、少しでも興味関心があったら、踏み出していただいた方が良いと思います。

 

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