第8期 受講生インタビュー〈6〉 | 京都大学ELP
京都大学エグゼクティブリーダーシッププログラム

第8期 受講生インタビュー〈6〉

2023年7月15日

通信会社 部門長

粟野:ELPを受講していただいて、特に印象に残った講義を教えてください。

受講生:山本淳子先生の「『枕草子』と『源氏物語』の誕生」の講義がとても印象に残りました。歴史は、単に事実の羅列で無味乾燥なものになってしまう部分もあると思いますが、山本先生の深い知識で色鮮やかに色付けされた歴史を、生き生きと目の前に提示していただきました。もう1つは「現代に通じることは」という受講生からの質問に対して「非暴力」とお答えになったことです。歴史というのは現代と断絶するところがあると思っていましたが、山本先生は常に、現代は平安時代から何が学べるのかを意識していらっしゃいました。その姿に感銘を受けました。

受講生インタビュー

粟野:ELPプログラム全体の印象はいかがでしょうか。

受講生:知らないことばかりだというのが、一番大きかったです。仕事をしていると、専門の範囲の知識は当然積み重なって、ある程度わかったような気になるのですが、いざこれだけ広い学問に触れると、全然何も知らないんだなと実感しました。

粟野:今のお仕事やこれからのキャリア、人生にELPでの学びをどのように活かすことができるでしょうか。

受講生:正直なところまだ答えが出ていませんが、 1つ言えることは、宮野公樹先生の講義にあった「問いを立てる」ということは、すぐに役立つということです。目の前の事象に対して、本当のところはどうなんだろうという問いを立てる力は意識的に身につけることができましたし、これからも深めていきたいと思っています。

これからVUCAの時代と言われていて、ビジネスマンもいろんな引き出しを持っておく必要があります。そうした時に、引き出しの数が多いことが、1つの武器になると思います。ただ、引き出しはすぐに出せないと意味がない。どこにあったかなと探していたら、それで終わってしまいます。僕がこれからやらないといけないことは、ELPで学んだことを定期的にブラッシュアップすることです。それから、まだまだ知らないことがあるということを痛感しましたので、 これから自分でももっと本を読んで勉強しないといけないと思っています。ささやかながら、これが私の今の決意です。

粟野:最後に、これから参加される方にメッセージをお願いします。

受講生:私は会社からの派遣で受講しました。上司から言われた時は、どうして毎週土曜日を費やしてやらなければならないのかと思いましたし、上司にもそう言いました。でも今は、心から本当に受けてよかったと思っています。この年になって、専門の先生方から深いそして広い学びを得られる機会はないと思うんです。このような学びの場は多分他にはないと思いますので、ぜひ皆さんにお勧めしたいです。チャンスがあれば、私もいつか後期も受けたいなと思っています。

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