第8期 受講生インタビュー〈3〉 | 京都大学ELP
京都大学エグゼクティブリーダーシッププログラム

第8期 受講生インタビュー〈3〉

2023年7月8日
金融機関 上席審査役

 

粟野:特に印象に残った講義を教えてください。

受講生:どれか1つ選ぶのが難しいくらい、どれも濃かったという印象です。その中で強いて選ぶとしたら、山極壽一先生明和政子先生の講義です。人類学を通じて人を理解するというところが一番印象に残りました。

今、テクノロジーの発達などで世の中が大きく変化しています。人間とはどんな生き物なのかをまず理解した上で変化と付き合っていくことが、人類の歴史からしても、人間の体の成り立ちからしても、重要なのだと学びました。特に明和先生のお話しは子供を持つ親としても、ものすごく勉強になりましたね。

佐伯啓思先生矢野誠先生の講義もすごく良かったです。お二人とも知識が深くて、そして広い。一般的なこともおっしゃるのですが、私見も惜しみなく言ってくれました。先生方のお考えに触れられたことは、とても役に立つことでした。世の中の様々な制度、仕組みのなかで、上位構造やイデオロギーなどについて考えるきっかけとなったのは、お二人の話が一番大きかった。

ELP受講生インタビュー

粟野:ELPプログラム全体の印象はいかがでしょうか。

受講生:最初に宮野公樹先生が導入ワークショップをしてくださったので、ELPを受講する構えがわかりました。印象的だったのが、「学ぼうとするな、問おうとしろ」とおっしゃったこと。そして、今日的時代精神、つまりニーズが命でテクノロジーが最上だという考え方に囚われると、人間のよりどころがなくなってしまうというお話をされたことです。山極先生や明和先生の講義を聞いて、こういうことなんだなと腹に落ちました。

様々な学問を専門に研究されている先生方のお話に、共通点を感じたことも印象に残りました。研究に向かう姿勢や、世の中このままでは良くないという考えを常に根底に持たれていることに、感銘を受けました。

粟野:ご自身のお仕事や人生にELPでの学びがプラスになったということはありますか。

受講生:ELPはHow toやスキルを学ぶ場ではないので、現在のキャリアにすぐに役立つかというとそうではないと思います。しかし、その中でも、物の考え方や見方、自分自身への向き合い方について学ぶことができましたし、色々な発見がありました。人間の幅、人間力においてすごく役に立ったと思っています。受講生がこのようなことに気づけるように、プログラムが組まれているのだと感じました。

粟野:ありがとうございます。最後に、これから参加される方に、メッセージをいただけますか。

受講生:ELPは各分野のトップクラスの方たちが講義に来られますので、講義のクオリティも非常に高く、自分自身では気付かないところを教えていただき、得られるものもたくさんあります。その上で、先生や他の受講生と時間をかけて対話することで自分自身の考えを深掘りすることができます。学びの機会を得よう、自分と向き合ってみようと考えておられたら、絶対おすすめです。

 

 

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