第6期受講生インタビュー〈13〉 | 京都大学ELP
京都大学エグゼクティブリーダーシッププログラム

第6期受講生インタビュー〈13〉

2021年12月11日

メーカー 開発センター・チームリーダー

 

粟野:一番印象に残った講義を教えてください。

受講生:樂直入先生の講義が印象深いです。先生の一言一言に重みがあって、伝統を守りながらも新しいことをするという、その葛藤を感じました。

受講生インタビュー

粟野:実際に美術館に行って作品を見ながらの講義でしたね。
ELP全体のプログラムについて感じられたことはいかがでしょうか。

受講生:私は理系出身なので理系寄りの考え方だったのですが、広がりが持てたかなと思います。具体的なエピソードを言いますと、磯部洋明先生の課題図書を初日の講義の前に一度読んでいました。ただ、ELPを受講し始めてから読み返したところ見るポイントが大きく変わっていました。2〜3ヶ月前は太陽の科学的な部分に着目して読んでいましたが、そこではない部分に着目して読んでいる自分がいて、同じ本でも見る部分が随分変わったなという印象です。そこに自分自身の変化を感じました。自然科学以外の人文とか美術とか、そんな目線も意識しながら読めるような、視野が広がったという印象です。

粟野:ELPを受講して、今のお仕事やこれからのキャリア、人生に活かせることはありますか。

受講生:仕事に直結することといえば、伏木亨先生の講義は私の仕事に直結するもので、おいしさや嗜好のお話から新しい示唆を得ることができました。
他の講義で魅力として思うのは、矛盾することを俯瞰して見ること、拮抗する二つの議論を上から見るような視点でELPの講義は行われているという点です。二元論や白黒ではなくてその間のグレーゾーンをきちんと見てそこをどう考えてゆくか。生きてゆく上で二元論で片づけることは簡単なんですけれど、そうしてしまうと真実が見えなくなります。グレーゾーンをいかに認識して捉えてゆくかというところを全体を通して教わったように思います。それは人生のベースとして持つべきだと思います。

粟野:これからELPを受講される方へのメッセージをお願いします。

受講生:理系の人間なので、物事を客観的に見て尺度で測ろうとする世界で生きてきました。私自身のそのベースは変わっていませんが、ELPでは科学で語れない世界も含めて、総合的に考える素地を与えてくれます。その視野の広がりをELPを通して学んでいただけたらと思います。

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