第5期受講生インタビュー〈14〉 | 京都大学ELP
京都大学エグゼクティブリーダーシッププログラム

第5期受講生インタビュー〈14〉

11月16日

メーカー 管理職

粟野:通期で受講していただきましたが、特に印象に残った講義を教えていただけますか。

受講生:私は人の情熱に触れることが好きなので、印象的なのは宮野公樹先生です。講義というより、宮野先生が色々なことに対して思っていることや姿勢がすごく印象に残っていて、ELPの軸となっていると感じました。講義の内容では、藤田正勝先生の京都学派の哲学の話がすごく面白かったです。哲学って根本的なところで、すごく苦手意識が強かったのですが、自分の中で割とすっと入ってきたという驚きと、すべてに通じる根底の繋がりを伺うことができたので、インパクトがありました。

ELPinterview

粟野:宮野先生も藤田先生も前期の始めにあった、本質を考える、まさに哲学の講義ですね。そこから考え方がすこし変わっていったのでしょうか。

受講生:最初に宮野先生から「考え方にぐちゃぐちゃになっていい、それが全て成果になる」と伺って、そこから講師の先生方の講義を聞くことで、学んだことが自分の中に蓄積されて、ぐるぐる回って、耕されていったように感じました。整地するのは多分これからですね。ELPは他のビジネススクールのように資格を取るものではなく、これがきっかけになって、その後の人生で資格が取れるか取れないかが決まるというような、伸びしろを作っていただいた感じがします。宮野先生が最初の講義で自分自身を崩せと仰ったので、今までの固定観念や、自己認識を崩してみようと思って、今、崩しすぎてごちゃごちゃになっていますが、それが良かったと思います。

粟野:現在、また将来も含めて、お仕事にはどのように生かすことができますか。

受講生:ここで学んだ知識をそのまま生かすよりも、問題や課題に直面した時に、自分で対処する方法、その術を学んでいる気がします。問題に対してどう考えるべきか、どう立ち向かうのか。面と向かった時の考え方もそうですし、自分の思考と実際の行動に落とし込む過程で考えるプロセス、それから情報収集において注意する点など、その意味では基本的な知識をまんべんなく聴くことも、すごくためになっています。

例えば知らない方や目上の方とどう会話をすべきかとか、問題が起こった時に呆然と立ち尽くすのではなく、逆説的に考えてみることもELPで学んで落とし込めた術だと思います。仕事だけでなく、動くことすべてに活かされている気がしてます。

粟野:ELPを通してご自身の中に軸ができた、もしくは作られつつあるという感覚はありますか。

受講生:軸になる種を蓄えているところで、これから自分で水を注いで、それをどんどん育てていくのかなっていうイメージです。その一方で、自分が求めていた軸がすぐできるわけじゃないこともよく分かりました。それは多分自分で作らないといけない。

粟野:それでは、これら参加される方にぜひメッセージを頂けますか。

受講生:「自分を壊せ」ですかね。今までの自分を壊して新しい自分に出会おう、というメッセージとして。壊すことは怖いし、あまり望まないことかもしれないけれど、でも敢えて壊すことも必要かもしれません。

私は通期で受講しましたが、その意味で、前期は特にしんどかったんです。体力的にもそうだし精神的にも。何でこんなに考えなきゃいけないんだろうって思いましたけど、それがあったから後期は順調に進めることができました。

粟野:通期受講していただいたからこその体感ですね。

受講生:前期に続けて後期を受けることで前期を振り返ることができ、前期がどれだけ重要だったかっていうこともわかりました。前期で固定観念を壊したあとに後期で蓄積している、後期を学びながら前期とつなげて一緒に学んでいる気がするので、続ける事って大事だと思います。

粟野:貴重なお話をどうもありがとうございました。

  • Document request

    プログラムの受講に関するお問い合わせ、
    資料請求はお気軽にご連絡ください。

  • Mail magazine

    最新情報のお知らせや無料イベントのご案内をしております。ご興味のある方は是非、ご登録ください。

  • Contact

    ご相談やご質問など、お気軽にお問い合わせください。