第5期受講生インタビュー〈13〉 | 京都大学ELP
京都大学エグゼクティブリーダーシッププログラム

第5期受講生インタビュー〈13〉

2019年11月23日

設備メーカー 代表取締役社長

粟野:特に印象に残った講義を教えていただけますか。

受講生:最初の合宿がすごく衝撃的で印象的でした。ELPはどんなところか、どんな講師や受講生がいるか、期待と不安を抱きながら参加しましたが、合宿で非常に濃密な二日間を過ごすことで一気に垣根を越えました。同期の受講生もフランクな方が多くて、色々な経験をされていて良いメンバーでした。宮野先生の講義は、学ぶ姿勢について考えさせられることが多く、非常に示唆的でした。私もこれまでの人生でそれ相応に学んできましたが、何のために学ぶのか、それによって何が得られたのか、を振り返って考えさせられました。ビジネススキルは積み重ねてきましたが、人間力と言いますか、懐の深さや幅を意識して学ぶことができました。

2日目の山口先生の講義はイノベーションでした。比較的ビジネスど真ん中なので、これは自分の土俵だぞ、と臨みましたが、私が知っているイノベーションの理解の3歩も4歩も先を行っていて、やっぱり学ぶことの深さ、幅を感じました。

 

粟野:全体のプログラムはいかがでしたか。

受講生:全体のプログラムは八思を軸に構成されているので、今まで触れることのなかった茶道や稽古の思想など、体系的に学ぶ機会になりました。事前に課題図書読んでから3時間の講義を受ける。たった3時間で何が分かるのと思うかもしれませんが、一流の講師の方々がそのエッセンス教えていただけるので「ああそうだったのか」という発見があり、とても満足しています。

粟野:実際のお仕事や今後のキャリアにELPの学びをどう活かせるでしょうか。

受講生:今、目の前の仕事に何が活かせるか、と言われると、なかなか回答はしにくいです。ただ、キャリアアップというよりは、自分自身の心構えや考え方など、人間力を磨くことができたと思っています。具体的に活かせる学びは二つあって、一つは科学と哲学の関係。この50年、100年くらいで一気に科学が進歩して便利になる中で、環境やエネルギー資源、廃プラスチックの問題など、地球規模の課題を解決するためには、科学だけではなく、哲学的な思考も必要となります。これがどの講義でもコアにあって、国がやること、企業がやること、自分ができることを考える機会になりました。

もう一つは宇宙や生命の分野です。すごく壮大で神秘的ですよね。そう考えると、今この現世にいる人類や自分はほんのちっぽけな存在じゃないですか。だからもっと謙虚でなくてはいけないと思いましたね。このようなマインドで仕事に向き合うことで、これからのキャリアに直接的にも間接的にも活かせると思いました。

粟野:最後にこれから参加される方へメッセージをお願いします。

受講生:おすすめなのは間違いありません。僕は栃木から来ているので、毎週京都に通うのは結構大変でした(笑)。課題図書も1週間に2冊読むのも大変で、おまけにレポートもやんなきゃいけなくて、結構追いまくられました(笑)。ただ、橘会館に来ると、時間が経つのが早い。吸収することも、刺激を受けることも沢山あって、純粋に楽しむことができました。ビジネススキルを学ぶ他のビジネススクールも受講したことがありますが、受講生が100人くらいいたんです。ELPは12人なので全然リアル感というか濃密感が違いました。修了後も年に1回同窓会で集まっていると聞いたので、これで終わりにするのはもったいないと感じています。

粟野:これから始まりというイメージで関わっていただけると嬉しいです。

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