第5期受講生インタビュー① | 京都大学ELP
京都大学エグゼクティブリーダーシッププログラム

第5期受講生インタビュー①

ELP受講生Interview

2019年7月6日 大学事務

 

粟野:特に印象に残った講義を教えてください。

受講生:最初の宮野先生の講義ですね。全ての講義の礎になる講義でした。今から思うと、かなり強烈でした。個人的にはよく知っていますが、いつもと異なる立場でお話をお聴きし、考え方を初めて知りました。とても面白かったです。

受講生1

 

粟野:ELPで学ぶ構えを作る講義でしたね。

受講生:講義では、我々の前で悩んで、我々の発言に対して忌憚のない議論をふっかけてきて。そのスタイルが、想像を遥かに超えてきましたので、これから3か月が楽しみになり、また恐ろしくもなり(笑)。ちゃんと事前課題をやって、講義から何かを学び取らないといけない、単に面白かったではだめだよと。講義では、珠玉の言葉が発せられていましたので、ちょいちょい振り返るようにしています。

粟野:ELP全体のプログラムはいかがでしたか。

受講生:講義に対しては、常に思いを持って一週間かけて準備し臨んでいました。時には仕事を犠牲にして、課題の本を読み込んできました。ただ、その講義で教科書と同じことをなぞるようなお話があったことは残念だなと思いました。

そこで、講義時間を短くして、講義後に、毎回共通の質問、例えば「先生が学問に取り組むきっかけは何だったのか」、「その学問は世の中にとってどんな意義があるのか」、「その学問はこれから先どこへ向かっていくのか」など、受講生が持つ共通の質問をするのはどうかと思いました。先生が嫌がりそうな質問ですが、本音にも触れることができ、さらに議論も深くなるのかなと。

粟野:なるほど、面白いですね。共通の質問を先にしちゃうわけですね。是非参考にさせてください。それと、「ELPらしい」とよく言ってくださいますが、あなたの考える「ELPらしさ」とは何でしょうか。

受講生:やっぱり「議論」だと思いますね。小中高大の教育や、セミナー、シンポジウムでは一方的な話が多い中、ここまで受講生と講師、受講生同士が積極的に意見をぶつけ合う場はないですね。しかも、受講生の皆さんが柔軟で、決して頑なにこうだという意見の押し付けはなく、自由に話ができる雰囲気がある。最初に、ELPは単に講義を聴く場ではありませんという話がありましたが、まさにその通りで、対話を重ねる場であり、複雑なキャッチボールをできる場がELPであり、それがELPらしさだと思います。

粟野:ありがとうございます。次に、ELPでの学びが今のお仕事に役立った、もしくはこれから役立ちそうと思われるところはありますか。

受講生:私は今大学の渉外というところにいて、創立125周年に向けて様々なイベントの準備を行なっています。また、その節目に向けて大学のブランド価値の更なる向上のための取り組みを行なっています。その中、大学の財産であり、大学を背負っていらっしゃる先生方と出会うきっかけをいただいたことは大きかったです。

また、芸術分野の先生方、普段ではお会いできないような方々から直接学ぶことができたことは、人生にとって大きな財産となりました。

粟野:最後にこれからELPに参加される方にメッセージをいただけますか。

受講生:ELPでの3ヶ月間、普段使ってるのと違う脳みそをフルに使いました。3ヶ月間、飛び飛びではなく毎週ある、脳の色んな所を耕されている感じでした。講義は土曜日だけですが、その日だけではなく3か月間ずっと、90日間脳を耕すプログラムになっていると思います。何をしているか、これから先何をするのかに関わらず、非常に良い90日になることは間違いないと思います。是非参加いただきたいですね。

粟野:貴重なメッセージをありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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