2018年12月15日(土)午前の講義は、国立研究開発法人理化学研究所理事長の松本紘先生による『生存学』でした。イノベーションのお話から現代の地球規模の課題まで広いテーマでお話いただきました。なぜ今生存学が必要なのか、なぜ八思を学ぶことが大事なのか、まさにELPの集大成となる講義でした。
午後は学際融合教育推進センター准教授、宮野公樹先生によるリフレクション「血肉と化す知性」でした。学ぶとはどういうことか、考えるとはどういうことか、通期の方々は6カ月、後期の方々は3カ月のELPで得た学びをもとに宮野先生からのお話しがあり、その後各自で振り返りました。またグループでも話し合いながらこのELPでの学びを深めることとなりました。
その頃、橘会館の別室では、京都大学総合博物館准教授の塩瀬隆之先生より「創造性と多様性を埋没させる組織のつくり方」」というテーマで特別講義をしていただきました。ELP倶楽部(修了生)を対象とした講義でしたが、皆さん、熱心に講義に聞き入り、またワークショップでは和気あいあいと議論が弾みました。
その後、2018年度後期の修了式が執り行われました。本プログラムのプロデューサーである山口栄一先生よりお言葉を頂きました。「学問は一生かけてやるものであり、学問ほどおもしろいものはない。学問が嫉妬や憎しみを解決する。学問に親しんでください」という言葉が印象的でした。
その後、修了証書の授与式が行われました。また、修了生代表者からは、「今まで他人事だった知識が、いきなり自分事にひきつけて考えられるようになった。『世界の見方』が変わったことで、自分事になった知識で、私達がこれから接する全ての現実に向き合うことになると、本当にそれでいいのかと常に問い続け、とてもめんどくさいことになるけれども、それがここで学んだ私達の任務です。」といったスピーチがありました。
本日修了された受講生一人一人がこのELPでの学びを噛み締めるとても感慨深い日となりました。
修了式後は橘会館から場所を移し、修了パーティーを行いました。受講生、修了生、先生方などとても多くの方々にご参加いただきました。また、ELPにまつわる企画もたくさん組み込まれており、修了生から受講生までが盛り上がるとてもいい会となりました。
みなさま3か月間本当にありがとうございました。次年度はELP5周年です。
どうぞよろしくお願い致します。