2017年11月4日午前の講義は、京都大学生存圏研究所教授の矢野浩之先生による「バイオマス科学、ナノファイバー工学」でした。高性能であり、将来様々な用途が期待されるセルロースナノファイバーの魅力とともに、今後の課題もお話しいただきました。セルロースナノファイバーの可能性を存分に感じられる講義でした。
午後の講義は華道家元池坊、次期家元である池坊専好先生による「いけばなの美と哲学」でした。まずはいけばな発祥の地、六角堂をご案内いただきました。また、池坊資料館のほうでもいけばなの歴史についてお話しいただきました。
その後の池坊先生の講義では、いけばなの歴史、哲学をたくさん語っていただきました。また、目の前で先生自ら実演をいただきました。
後半では、それぞれの受講生が自らのインスピレーションをもとに器や花を選び、いけばなの実践を楽しみました。出来上がった作品に池坊先生が丁寧にコメントもくださり、とても貴重な時間となりました。
講義後は、特別プログラム「京料理を味わい学ぶ」を京都を代表する京料理屋、木乃婦で開催しました。三代目の高橋拓児氏より京料理の歴史や伝統などの話を伺いました。また、高橋氏に料理一品一品の意味、和食と洋食、中華の科学的な側面からの違いなどを丁寧に解説いただき、最高のお料理とおもてなしを堪能しました。
和食の美しさと奥深さを感じるとともに、高橋氏のエネルギーを感じることができ、とても贅沢な特別プログラムとなりました。
モデレーターは、第二期修了生のお二人が、担当教員は、総合生存学館教授の川井秀一先生が務めてくださりました。