2017年10月14日午前の講義は、京都大学大学院医学研究科教授、川上浩司先生による『医療・健康系データベースを用いた新しい医学研究』でした。今まで二次利用されてこなかった医療や健康の情報のデータベースを用いた疫学研究についてお話しくださりました。最先端医療を追求することが人の幸せに繋がるのか、医療の在り方もCureからCareに変える必要があるのではないか、現在の医療システムが今後の社会保障に与える影響など、現在の日本の医療について考えさせられました。また、ビッグデータの活用がこれからの日本の医療の在り方を変えていくのだと感じた講義でした。
午後の講義は、樂家15代目当主、樂吉左衛門先生による『樂茶碗はなぜ黒いのか』でした。講義の前半部分は樂先生の講義を聞き、その後、樂美術館へ移動し樂先生自ら美術館を案内いただき、一つ一つの茶碗の説明をしていただきました。講義の中で、特に450年の歴史の中で、変えていくべきものと変えてはいけないものがあるという言葉が印象的でした。
モデレーターは、第二期修了生のお二人が、担当教員は総合生存学館准教授、金村宗先生が務めてくださりました。