2017年7月22日、午前の講義は、中部大学総合工学研究所所長・教授の山本尚先生による「分子技術-科学から育つ新ディシプリン」でした。山本先生の生い立ちやご自身の経験をお話しになった後、イノベーションについて、またご専門である分子性酸触媒の開発のお話などを分かりやすく且つ楽しくお話しいただきました。受講生の質問や議論にも丁寧に応えていただき活発な講義となりました。
午後の講義は、京都大学大学院人間・環境学研究科教授の小倉紀蔵先生による「<第三の生命>論および日韓関係」でした。東アジア哲学と朝鮮半島および日韓関係を専門とされているので、前半は『論語』、後半は「朝鮮半島の情勢と日韓関係」と二つのテーマでお話いただきました。『論語』で、孔子の言う「仁」とは、第三の生命と呼ぶ「いのち」を表している。そのいのちは、日本人が感じる「もののあわれ」と共通することについてもお話してくださりました。また、後半の「日韓関係」では、韓国の歴史から文化、また今の韓国の現状や日韓関係などをお話ししてくださりました
また講義後のリフレクションには担当教員である京都大学学際融合教育研究推進センター 准教授の宮野公樹先生と第二期修了生のモデレーターお二人にも加わって頂き、とても活発かつ有意義な時間となりました。