2017年7月1日、午前の講義は、裏千家 大宗匠の千玄室先生による『茶の心 ―和・敬・清・寂―』でした。お話は、茶の歴史から始まり、大宗匠の人生、そして茶の心まで熱く語っていただきました。一杯のお茶のおもてなしが世界の平和に繋がるという言葉には深みがありました。御年95歳になられる大宗匠のお話しはとても力強く、心に響く講義となりました。
大宗匠のご講義の後は、倉斗宗覚先生より、お茶の作法を教えて頂きました。お茶のお点前を実践してくださり、その一つ一つの動作の意味、おもてなしの心などを実践とともに学びました。美味しいお茶とお菓子もいただきました。
午後の講義は、京都大学大学院理学研究科教授の高橋淑子先生による『細胞の声を聞く』でした。細胞や骨、しっぽのお話など発生生物学のお話を幅広くお話しくださりました。実際のニワトリのEmbryo(胚)の実験の様子や皮膚細胞が動く様子など貴重な映像も見せていただきました。やりたいことがあったらしんどくてもit’s a pleasureと思うと生き生きとした目でお話ししてくださる高橋先生が印象的でした。
担当教員は総合生存学館教授の櫻井繫樹先生、モデレーターは二期修了生のお二人が務めてくださりました。
また講義終了後は、ELP初企画、特別プログラムの『若手研究者異分野交流会』が行われました。宮野公樹先生が集めてくださった若手の研究者9名の方々のポスターセッションが行われ、その後自由に研究者の方々との対話を楽しみました。ユニークな研究についての会話は尽きず、夜まで大盛り上がりでした。