2017年5月20日午前の講義は、京都大学大学院工学研究科教授、前一廣先生による『飽和の時代から循環型未来地域社会へのシナリオ設計』でした。
循環型未来地域社会へ向けて、エネルギー問題・人口問題・社会保障など日本が抱える様々な問題を様々な角度からお話しくださりました。また、机上のことだけでなく、今後の日本の問題とその解説策、シナリオ設計を熱く、エネルギッシュに語ってくださる前先生に圧倒される講義でした。
前先生には昼食会にもご参加いただき、受講生と熱い議論を交えながらのとても楽しい昼食となりました。
午後の講義は、京都大学情報環境機構、教授の土佐尚子先生による『アート・イノベーション』でした。
リーダーに必要なアート力を身につけるというテーマのもと、日本美のルーツのお話、土佐先生のアートに対する哲学、文化庁の文化交流使として世界を回ったお話など、実際の作品を観ながら語って頂きました。また、橘会館の和室でオリンピックのプレイベントで上映された作品を先生の解説と共に観ることができました。思わず見入ってしまう素晴らしい作品でした。
最後には、「アート×企業ブランディング」というテーマで、受講生同士が発表し議論し合う機会が設けられました。企業ブランディングは、会社のイメージを形にする大切な経営戦略であるため、それぞれ企業を代表して参加されている受講生間での意見交換、また土佐先生も含めたディスカッションはとても興味深いものとなりました。
モデレーターは、第二期修了生のお二人、担当教員は思修館の金村宗先生が務めてくださりました。