第2期受講生インタビュー⑭ | 京都大学ELP
京都大学エグゼクティブリーダーシッププログラム

第2期受講生インタビュー⑭

ELPs受講生Interview 2016年11月26日
メーカー 管理職

粟野 プログラムの中で特に印象に残った講義を教えてください。
受講生 特に印象に残ったのは、前期では、前先生中村先生、そして高橋先生の講義。後期は、川上先生磯部先生がとても印象に残っています。
粟野 どのようなところが印象に残っていますか。
受講生 皆さん、その研究分野の最先端を行くトップの先生ばかりです。前先生や山口先生は企業で働かれたご経験があるので、講義を通して、タフであること、機転を利かすこと、協調性を持つことなど、仕事で活かすことができるキーワードを多く頂きました。中村先生と高橋先生からは、興味を持ち、これだと思って研究し続けることが、将来、世の中の役に立つものに結びつくというお話をいただきました。先生の情熱と強い想いに感銘を受けました。先生方がおっしゃっていることの根本、本質は変わりません。試行錯誤し、失敗しても諦めずに前に進むこと。前後左右を見るということ。私たちが、1カ月先、2カ月先という目先の話をしている中で、例えば磯部先生の天文学の講義では時間軸が全く異なります。俯瞰的に物事を見る時には、先ず自分自身の立ち位置を知り、頂いた知識をもとに自分なりに知恵を作り、スタートラインに立つ。このことを常に意識させられる講義ばかりでした。

粟野 今回のELPプログラムは、Hさんの今後のお仕事、キャリアにどのように活かせるとお考えですか。
受講生 例えば、池坊先生が「いけばな」の講義でお花の生け方についてのお話がありました。最初に、前後左右の空間を見て、その花が一番輝き、活きるポジションを探す。先ず中心の軸となるお花を生け、次にその周りにお花を生けていく。空間にゆとりを持たせた方が、そのポジションで輝き、能力を活かすことができる。そして、常に、横から、後ろから、上から、鳥の目で見る。この発想はまさに組織の話そのものだと思います。今後の仕事でも活かすことができる内容でした。
粟野 それでは最後にこれから参加される方へメッセージを頂けますでしょうか?
受講生 一つ一つの講義は知らないことがほとんどです。しかし、先生は、私たちにとって未知の知識や情報だけでなく、何か始める時にどう考え進めるのか、その心構えや真剣な想いを伝えたいのだと思いました。組織の中にいると忘れがちですが、もう一度自分自身の立ち位置を知り、振り返りながら次に進むことが大事なのだと思います。また、ELPでは貴重な横の繋がりを作ることができます。一緒に受講したメンバーは本当にいい方ばかりでした。一人一人がやっていることは違うのに、志を一つにして、3カ月あるいは6カ月間、時にしんどいこともありながらも一緒に学ぶ。この年齢ですと、それぞれが役職を持ち、組織の中で孤独になることも多く相談できる人も減ります。しかし、ELPでは、同じ立場で話ができる素晴らしい仲間ができました。
粟野 貴重なお話ありがとうございました。是非、修了後も、皆さんとのご関係を継続いただき、思修館倶楽部を通して、多くの修了生との繋がりを作っていただきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

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