2016年10月15日午前の講義は、京都大学大学院農学研究科の阪井康能俊先生による『農芸化学(食と発酵を中心に)』でした。酒類の発酵を例に、人類がいかに微生物を活用してきたかという歴史を振り返りました。また、「求められる技術者・科学者」についてのディスカッションも行われ、活発な議論がなされました。
午後の講義は、樂家15代目当主 樂吉左衛門先生による『樂茶碗はなぜ黒いのか』でした。なぜ楽茶碗は黒いのかとい問いの中から、樂先生ご自身の経験や、樂茶碗の歴史、日本文化の根底に繋がる様々なお話しをしていただきました。
講義の後半からは、樂美術館へ場所を移し、実際の樂茶碗を見ながら、400年にも及ぶ樂焼の歴史や創造の行程を解説していただきました。受講生からの質問にもひとつひとつ丁寧に答えていただき、とても貴重な経験をさせて頂きました。
モデレーターは第1期修了生の方々が務めてくださりました。また、担当教員は総合生存学館准教授の金村宗先生が務めてくださいました。