第1期受講生インタビュー③ | 京都大学ELP
京都大学エグゼクティブリーダーシッププログラム

第1期受講生インタビュー③

ELPs受講生Interview 2015年7月11日
製薬 管理職

粟野 今回のプログラムはいかがでしたか。

受講生 正直言いまして非常に楽しかったです。学ぶということは難しいイメージがありますけれども、「学ぶ」ことを学ぶと言いますか、すごく楽しく学べたような気がします。

粟野 Sさんにとって特に印象に残ったプログラムは何でしょうか。

受講生 私どもの会社は化学メーカーですので、大嶌幸一郎先生の有機合成化学の講義は、自分たちの事業をどう見極めるかという点において大変参考になりました。実は先日、自社の株主説明会に出席しましたが、事業活動を説明する際、化学メーカーとは言え、技術の話だけでは説明できないことも多く、ELPで学ぶようないくつかの分野を知らないと経営は成り立たないことを実感しました。ですので、今回のプログラムは非常に役に立っています。川井秀一先生の講義で、鳥の目と虫の目という話がありましたが、色々な目を持たないとリーダーシップを発揮できないと感じています。

粟野 ELPを通してどのような学び、経験を得ることができましたか。

受講生 様々な学問を学びますので、正直言ってその日に答えが見出せないものもたくさんあります。そうすると、自分なりに本を読んでみたくなったり、さらに学びたくなったりしますね。私は、会社では人事と総務のポジションにいます。今までは人を育てるとか、顧客満足度を向上するとか、小さな視点にしか立てませんでしたが、今回のプログラムを通して、かなり視野が広がったと思っています。まだ入口のところですが、色々な目で見ないといけないと思っています。そのためにはもっともっと学んでいかないといけないと強く感じています。

粟野 今後、Sさんのキャリアにさらに活かせるところはありましたか。

受講生 このELPを社内研修として作ってもいいと思っています。講師に色々な分野の有識者を呼んでリーダー候補を教育する研修を。今回のプログラムはすごい先生ばかり揃っていますよね。そのことが受講者の気持ちを高めています。そのような人材育成も大事だと思いました。私たちは、階層別に、新入社員から経営者まで研修制度がありますが、選ばれたリーダー候補を育てるという教育は今までなかったので、この機会に計画してみようかなという気持ちはあります。

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粟野 今後このプログラムに新しく参加される方に是非メッセージをお願いします。

受講生 ELPを通じて、10年後や20年後、30年後を見ることが重要なことは分かりましたが、一方で、「今」のジャッジも非常に大事なので、その両方の視点を持って講義に臨むべきだと思いました。自分が知っている学問以外は難しく感じますが、将来どこかで役に立つかもしれない。あるいは今日すぐに役に立つかもしれない。このような意識で講義を受けるとより役に立つと思っています。私自身、日々「学び」というものをもっと意識しないといけないと、このプログラムを通じて感じました。

粟野 将来のことだけでなく、今現状の課題を意識しながら講義を受けることが重要ということですね。

受講生 そうですね、私も10年後を見据えてやれと言われますが、今が大事な時もありますよね。今、判断間違えると10年後に行き着かないこともありますよね。そんな視点で講義を受けられると企業を経営している人にとってはいいと個人的に思いますね。

粟野 今後新しく入られる方にELPをお勧めされるところはありますか。

受講生 私はどちらかというとネガティブには考えない方です。技術者や研究者は、すごく悩んだ時に、落ち込む方もいますので、そんな方が、受けられるとより視野が広がると思います。

粟野 特定の専門分野に留まらず、より広く考えることができるようになるということでしょうか。

受講生 そうですね。非常に素晴らしい先生ばかりでもう感激ばかりでした。

粟野 貴重なお話をお聞かせくださり、ありがとうございました。これからもどうぞ宜しくお願い致します。

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